昨今の通信技術の進化により、固定回線の設置工事が不要な「ホーム5Gルーター」が注目されています。一般的な光回線と比べて、どういったメリット・デメリットがあるのか。どのような方に適しているのかについて解説していきます。
大手であるSoftbankとdocomoを本記事では取り上げ、なるべく公平に固定回線と比較していきますので、ライフスタイルにあわせて快適なインターネット環境の整備の一助となれば幸いです。
こんな方におすすめ
まず結論から言いますと、次のような方にはオススメできます。docomoかSoftbankかはキャンペーン等で選ぶとよいでしょう。
こちらから申し込みができます


長期的には固定回線の方が「料金は」得になりますが、キャンペーン等で「○年以内の解約だとどうのこうの」と条件がつくことがあります。
コストなど、気になる方は引き続き以下の記事をご覧ください!
工事不要のホーム5Gとは?
その名の通り5G技術を活用した自宅用の高速インターネット接続サービスです。最大の特徴は工事不要でインターネット環境を構築できる点にあります。コンセントに差し込むだけで使えるため、引っ越しが多い方や、賃貸住宅にお住まいの方にとって非常に便利なサービスといえるでしょう。
通常の光回線を含む有線の回線(固定回線といいます)は、文字通りインターネットプロバイダーから自宅までをケーブルで接続しています。有線であるがゆえに普段の信頼性や通信の安定性においては現在でも優位に立っていますが、大きなデメリットがあります。
光回線のデメリット
- 回線業者を変えるたび、工事が必要になる
- 賃貸住宅では貸主の許可が必要だったり、既にある回線を使う必要がある
- 経路のどこかでトラブルが発生すると使えなくなる
1は見知らぬ人を家に入れることになり、特に女性の一人暮らしでは心理的にも不安でしょう。工事のための日程調整が必要なのも手間がかかります。そして2は自由度が損なわれるため、割高になったり、不満があっても気軽に乗り換えられないということになります。
一方、ホーム5Gは家までが無線で接続されます。ホーム5Gの「5G」は5Gbpsで通信できるという意味ではなく、モバイルの5G回線を使うことを意味しています。こちらのデメリットも見てみましょう。
5G回線のデメリット
- 無線(電波)を使っているので、設置場所や条件によっては期待した速度が出ない
- 固定回線と比べるとゲームのような高帯域を要求されるものは厳しい
- 回線品質が目に見えないものに左右されるので、事前に調査が必要なケースがある
これらは手軽さの裏返しですが、ホーム5G機器のアンテナは据え置きを前提にしているためスマホのアンテナよりも高性能です。なのでスマホの電波状況が悪くても受信できる可能性があります。ただし都市部に住む場合はエリア的に問題がなくても建物との位置関係でNGになることもあるので、事前の調査は必要になるのもデメリットです。どこに置いても期待した通信ができない場合は、キャンペーンを利用していたとしても契約から8日以内であれば所定の手続きでキャンセルできることも頭に置いておきましょう。
なお、引っ越す場合は工事こそ不要ですが、手続きは必要であることに注意が必要です。
機器内にGPSが内蔵されているので、バレます!
固定回線と5G回線の比較
多くの人は「カタログスペック」に踊らされがちですが、私も技術者の端くれです。カタログスペックに惑わされずに考察していきます。機器を実際に使ったわけではないので、理系脳+技術脳による考察であることには注意してください。
いずれ実際に使ったレビューは記事にしたいと思っています

ここでカタログスペック、ネットで調査した内容をもとにした比較をご覧ください。注意書きとして私の考察を入れています。
通信速度の比較
項目 | 固定回線 | Softbank ホーム5G | docomo home 5G |
下り最大 | 1~10Gbps | 2.1Gbps | 4.2Gbps |
上り最大 | 100M~2.5Gbps | 183Mbps | 218Mbps |
実測 | 200M~500Mbps (時間帯により変動) | 50M~300Mbps (時間帯、環境によって変動) | 100M~400Mbps (時間帯、環境によって変動) |
通信の安定性や速度については、固定回線が圧倒的です。ゲームのようなリアルタイム性が要求される用途では固定回線一択です。
特にホーム5Gのような無線通信では、カタログスペックの1/5程度の速度を目安にしましょう。回線が混雑する夕方~夜の速度低下にも要注意です。(混雑は固定回線でも発生しますが)
また5G回線の電波は、空気中の水によっても影響を受けるため、雨の日にも影響があります。それでもストリーミング程度であれば実用範囲内でしょう。
かかるお金の比較
項目 | 固定回線 | Softbank ホーム5G | docomo home 5G |
工事費 | 15,000円~30,000円 | 不要 | 不要 |
端末代 | 購入:5,000円~10,000円 (ルーター除く。レンタルとして月額分割もあり) | 明記なし (キャンペーン等で 相殺できるか要調査) | H02(新機種) : 71280円 H01(旧機種) : 39600円 (キャンペーンで実質0のことも) |
契約事務手数料 | 約3,000円 | 約3,300円 | 約3,300円 |
ここでは触れていませんが、これに加えて毎月の使用料がかかってきます。すでにスマホのキャリア契約でSoftbankを選んでいる人であればSoftbankを、docomoを選んでいる人はdocomoを選ぶことで割引が適用されます。(割引無しなら月額5,000円弱かかります)
月額料金は固定回線の方が安い傾向があるので、月額料金が低い分で初期費をいつ償却できるかがカギになります。
持ち家、一軒家にお住まいの方であれば固定回線の方が長期的にお得になる可能性が高いですが、賃貸で引っ越しが多い方はホーム5Gが選択肢に入ってくるでしょう。
本体の直接購入はこちら
キャンペーン情報
Softbank ホーム5G(Softbank Air)
現在、Softbank本体の特典と、代理店がやっているキャンペーンによる特典があります。
購入する端末によって得られる特典が変わることに注意してください。最新のターミナル6を購入すると、月額料金はdocomoと変わらなくなりますが、48ヶ月の契約が必要なので、4年以上使う方にしかメリットがありません。
代理店からのキャッシュバックがdocomoより大きいので、どちらがお得なのかは微妙なところです。
docomo home5G
現在、docomo本体の特典と、代理店がやっているキャンペーンによる特典があります。
1点目は端末代を12回、24回払にすることはできますが、月々1,980円までしか割引がないため36回払いにするのが最もお得になります。ただしこの恩恵は3年以上使う方にしかメリットがありません。2年で解約するとわかっているのであれば残債の支払いが無くなる24回払いにしてもいいでしょう。
ahamo利用者にとっては2点目はメリットではありません。1点目は期間を短縮することもできますが、この特典は受けられなくなります。
また、これらに加えて代理店によって特典を得られる場合もあります。
まとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございます!
以上を参考にしていただき、ホーム5Gに魅力を感じた方はぜひ本ページからのお申し込みをご検討ください。

